決してデリヘルは違法営業ではありません


決してデリヘルは違法営業ではありませんブログ:22 11 13


きのう、2ヶ月振りにお母さんが帰ってきた。

「お父さんの還暦祝いをするんだけど、来てくれる?」

お父さんの勤務地が変わって、
お母さんはお父さんと新宿へ行ってしまった。
そして、お母さんはときどき一人で新宿に帰ってくるのだ。

お母さんが戻る日…
わたくしは仕事で休めなそうにないから無理だと言うと、
お母さんは寂しそうな顔で家を出ていった。

わたくしは家で一人ぼっちになると、
お母さんには悪いことをしたなぁ…と後悔した。

沈んだ気分を吹き飛ばしたくて
わたくしはテレビをつけた。

司会者とゲストが楽しそうにおしゃべりしている。
その遣り取りで、
わたくしはゲストが司会者から電報を受け取っているのが気になった。

「そういえば、電報という手があるな!」

お父さんの還暦祝いに、
わたくしは真っ赤な鳳凰が羽ばたいているデザインのカードを選んで、
メッセージを添えて贈ることにした。

お父さんの還暦祝いが行われた翌日、
お母さんから電話がかかってきた。
お母さんの声はいつもより弾んでいた。

「ありがとう。電報届いたよ。
感情をあまり出さないお父さんの久しぶりの笑顔が見れたわ」

「お父さん、喜んでくれたんやな」

「当り前よ。お父さんね、メッセージを読んでからしばらくの間、
鳳凰にみとれていたわ」

おしゃべり好きのお母さんの話はいつものように脱線し、
なかなか話が尽きなかったが、
ようやく電話を切ることができた。

お母さんの声が聞こえなくなると、
今度はお父さんの姿が浮かんだ。

今頃
座敷に胡坐をかいて愉快な顔で
お父さんはビールを飲んでいるのかなぁ…

その横で、あの真っ赤な鳳凰は羽を休めていることだろう…

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